代物弁済の予約とは だいぶつべんさいのよやく

「代物弁済の予約」とは、お金による支払い(弁済)が難しくなった場合に備えて、あらかじめ土地や建物、車、貴金属などの財産を債権者に渡すことで、支払いに代えると約束しておく契約のことです。
ここでの「弁済(べんさい)」とは、借金や債務を返すことを意味します。

たとえば、債務者が将来的に資金不足に陥るおそれがあるとき、現金の代わりに他の資産で債務を清算する方法を事前に取り決めておくことで、円滑な債権回収を図ることができます。

この代物弁済の予約には、以下のような特徴があります。

  • 不動産だけでなく、動産(自動車や貴金属など)や債権も対象とすることができます。
  • 代物弁済の予約契約の効力を登記により公にする場合には、債権者・債務者の双方が一緒に登記申請を行う必要があります。
  • 代物弁済の予約契約を結ぶことで、債務者が無断で資産を処分したり、第三者に譲渡したりすることを一定程度防ぐ効果があります。