「ツーバイフォー工法」とは、木造建築の構造形式の一つで、「木造枠組壁工法(もくぞうわくぐみかべこうほう)」とも呼ばれる工法です。この工法の最大の特徴は、壁・床・屋根などの "面" で建物全体を支える「面構造」である点にあります。
ツーバイフォー(2×4)とは、主に使用される2インチ×4インチの規格木材を指し、このサイズの角材と合板を組み合わせて六面体の構造(箱型)をつくります。柱や梁に頼らず各面を組み合わせることで、強固な構造体が形成されます。
2×4工法のメリット
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耐震性・耐風性に優れている面で建物を支える構造のため、地震や台風などの外力に強い
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高気密・高断熱壁の構造が密実になりやすく、冷暖房効率が高い
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工期が比較的短い規格材を使った効率的な施工が可能で、工期が短縮しやすい
2×4工法のデメリット
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間取りの自由度に制限がある構造上取り払えない壁があるため、自由な設計が難しい場合がある
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間取り変更がしにくい建築後のリフォーム・改築に制約がある場合がある
ただし、これらのデメリットは、あらかじめ間取り変更の可能性を見越して設計段階で「移動できる壁」と「構造的に必要な壁」とを分けてプランニングすることで、ある程度緩和できます。