ツーバイフォー工法とは つーばいふぉーこうほう

「ツーバイフォー工法」とは、木造建築の構造形式の一つで、「木造枠組壁工法(もくぞうわくぐみかべこうほう)」とも呼ばれる工法です。この工法の最大の特徴は、壁・床・屋根などの "面" で建物全体を支える「面構造」である点にあります。

ツーバイフォー(2×4)とは、主に使用される2インチ×4インチの規格木材を指し、このサイズの角材と合板を組み合わせて六面体の構造(箱型)をつくります。柱や梁に頼らず各面を組み合わせることで、強固な構造体が形成されます。

2×4工法のメリット
  • 耐震性・耐風性に優れている
    面で建物を支える構造のため、地震や台風などの外力に強い
  • 高気密・高断熱
    壁の構造が密実になりやすく、冷暖房効率が高い
  • 工期が比較的短い
    規格材を使った効率的な施工が可能で、工期が短縮しやすい
2×4工法のデメリット
  • 間取りの自由度に制限がある
    構造上取り払えない壁があるため、自由な設計が難しい場合がある
  • 間取り変更がしにくい
    建築後のリフォーム・改築に制約がある場合がある

ただし、これらのデメリットは、あらかじめ間取り変更の可能性を見越して設計段階で「移動できる壁」と「構造的に必要な壁」とを分けてプランニングすることで、ある程度緩和できます。