「定期借家」とは、一定の期間だけ住宅を借りることができる契約形態で、「定期建物賃貸借契約」とも呼ばれます。
この契約では、契約期間が満了すると原則として自動更新されることはなく契約は終了します。ただし、貸主と借主の双方が合意すれば、新たに再契約を結ぶことは可能です。

定期借家のメリットとしては、1年未満の短期間の契約が認められる点や、通常の賃貸よりも家賃が低く設定されるケースがあること、良質な住宅に住める機会があることなどが挙げられます。
特に、ライフスタイルに合わせて柔軟に住まいを選びたい人にとっては利用しやすい制度です。

一方で、契約期間が満了すれば必ず契約が終了するため、原則として更新はできず、居住を続けるには再契約が必要です。また、中途解約も原則として認められていないため、借主の都合で自由に退去できないこともあります。
契約期間満了時には、速やかに退去する必要がある点に注意が必要です。