PC造とは ぴーしーぞう

「PC造」とは、「Precast Concrete(プレキャスト・コンクリート)」の略で、あらかじめ工場で製造されたコンクリート部材を現場で組み立てて建物を造る工法のことです。
一般には「プレキャスト工法」と呼ばれ、マンションや集合住宅などの建築に広く用いられています。

この工法では、壁や床などの主要な構造部材を工場で生産し、建設現場に運んで接合・組み立てを行います。 現場で一からコンクリートを打設する必要がないため、工期が短縮されやすく、施工コストの抑制にもつながります。

プレキャスト工法の施工は、主に次のような工程で進められます。

  1. 工場で、部材の大きさに応じて鉄筋や型枠を組み、そこにコンクリートを流し込みます。
  2. 表面仕上げや養生(ようじょう=硬化を待つ工程)を経て、型枠を外すと部材が完成します。
  3. 完成した部材を現場に運び、クレーンなどで所定の位置に設置し、接合して建物全体を組み上げます。

プレキャスト工法には、次のようなメリットがあります。

  • 工期の短縮が可能で、天候の影響を受けにくい
  • 工場で品質管理された均一な仕上がり
  • 作業員が少なくても進められるため、人手不足にも対応しやすい