「メゾネットタイプ」とは、集合住宅の中で、1戸の住戸が内部で複数階に分かれている間取りのことを指します。住戸内に階段があり、上下階を行き来する構造となっており、一戸建てのような感覚で生活できるのが特徴です。
このタイプの住戸には、次のようなメリットがあります。
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プライベート空間を確保しやすい階を分けて生活空間を構成できるため、来客対応とプライベート空間を分離しやすく、生活の自由度が高まります。
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フロアごとの使い分けが可能下階をリビング、上階を寝室や書斎とするなど、空間の用途を分けて使うことができ、在宅ワークやSOHO用途にも適しています。
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通風や採光に優れる上下階それぞれに窓やバルコニーが設けられていることが多く、風通しや日当たりが良い住戸が多い傾向にあります。
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収納スペースが確保しやすい階段下などを活用した収納スペースが設けられている物件が多く、収納力が比較的高い傾向があります。
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上階からの騒音トラブルを避けやすい住戸内に上下階がある構造のため、自室の上に他人の部屋がないケースが多く、足音などの騒音トラブルが比較的少なくなります。
一方で、上下階の移動に階段を使う必要があるため、高齢者や小さな子どもがいる世帯では注意が必要です。また、構造によっては冷暖房効率が下がることもあるため、設備面の確認も重要です。
なお、メゾネットタイプは住宅だけでなく、ホテルや宿泊施設でも採用されることがあります。