売れない時には?

広告掲載が始まってもなかなか見学者が訪れない、購入希望者が現れないなど時間が経過しても売れる見込みが立たない場合、その原因はさまざまです。需要が薄いエリアであったり、競合する周辺の物件が値崩れを起こしていたり、相場を見誤って高い値付けをしてしまったなどです。

実はSUUMOなどのサイトでは、掲載物件にどれだけのアクセスがあったかなどを業者側の管理画面から見ることが出来るため、そうしたデータを元に今後の販売価格の見直しを検討することが可能です。

同じ物件が長期間同じ価格でずっと掲載されていると、サイトを閲覧している購入者の印象もあまり良くない(購入者は同じエリアの同じ価格帯を常に見ている)ので、状況を好転させるきっかけとして、タイミングを見て思い切った価格変更を検討してみてはどうでしょうか。

スマホで不動産ポータルサイトを見て考えている人のイラスト
“この物件、ずっと売れてない…” 購入者は同じエリアの同じ価格帯を常に見ています。
適正価格って何を考慮するの?

「適正価格」とは「買主が迷いながらも検討した結果 購入したい価格」と言い換えても良いでしょう。

買主がそのエリアの物件情報を見ているときに、土地や建物の広さ、築年数、駅や学校までのアクセス、買物等の利便性などを総合的に考慮して、迷いながらも複数ある物件から「この物件ならこの価格で」と判断するような状態の価格ということです。
もし、物件が広告に掲載された瞬間にパッと売れてしまうような物件であれば、買主にとっての相場感より安く販売されたからでしょう。

新着リストの物件価格を見て「安ッ」と驚き喜んでいる人のイラスト
広告掲載した瞬間に売れてしまう物件は、買主にとっての相場感より安いのかもしれません。

出来るだけ高く売りたいと思う売主の立場から考えると、市場に売り出されて一定の期間ほかの物件と比較されながらも長期に渡ることもなく、また大きな値引をすることもなく売却できる価格であるならば、それが売主にとっては納得できる「適正価格」となるのです。