「スラブ」とは、鉄筋コンクリート造(RC造)の建物において、床や屋根などの水平構造部を構成するコンクリート製の板のことを指します。スラブ内部には、強度を高めるために鉄筋が格子状に組み込まれており、建物全体の構造を支える重要な部材です。
🥁 スラブの遮音性
鉄筋コンクリート製のスラブは遮音性が高く、集合住宅における上下階の音の伝わりを抑える効果があります。スラブの厚さによって遮音性能が異なるため、建物の性能評価にも関係します。
🏗 スラブの種類と用途
スラブにはいくつかの種類があり、建物の構造や用途によって使い分けられます。
代表的なものとして、以下のようなものがあります。
- 土間スラブ:地面に直接打設されるスラブで、建物の床下や玄関土間に使われます。
- デッキスラブ:鉄骨造などで使用される、デッキプレートを型枠として併用したスラブ。
- 片持ちスラブ:片側のみで支える構造のスラブで、バルコニーや庇(ひさし)などに用いられます。