「登記権利者」とは、不動産の登記において、登記によって権利を新たに取得する立場にある人をいいます。
たとえば所有権の移転登記であれば、新たに所有権を取得する買主が登記権利者となります。抵当権の設定登記であれば、抵当権を取得する金融機関などが登記権利者にあたります。
一方、登記によって権利を譲る側や制限を受ける側は登記義務者となります。
売買契約の例では、買主が「登記権利者」、売主が「登記義務者」という関係になります。
登記の申請は、原則として登記権利者と登記義務者の共同申請によって行われます。 そのため、司法書士などが代理して申請する場合には、両者から委任を受けて手続きを進めるのが通常です。