登記義務者とは とうきぎむしゃ

「登記義務者」とは、不動産の登記において、登記によって不利益を受ける立場にある人を指します。
登記制度では、所有権や抵当権などの権利が移転・変更された際その内容を登記簿に反映させる必要があり、こうした場合に権利を譲ったり制限を受けたりする側が「登記義務者」となります。

たとえば次のようなケースが該当します。

  • 土地や建物の売買では、売主が所有権を手放すことになるため、売主が登記義務者となります。
  • 抵当権を設定する場合には、その不動産の名義人が新たに担保権を設定される側として、登記義務者になります。

登記手続では、登記義務者が登記申請書に署名・押印(または電子署名)を行うことが必要とされ、登記を成立させるうえで不可欠な当事者といえます。