保証金、敷金とは ほしょうきん、しききん

「保証金」「敷金」とは、賃貸物件を借りる際に支払う初期費用の一種で、どちらも貸主に預けるお金ですが、その性質や地域的な使われ方に違いがあります。

まず「敷金」は、契約時に貸主(大家)に預けるお金で、家賃の滞納や退去時の原状回復費用などに備えるためのものです。
契約終了時には、未払い家賃や修繕費などが差し引かれたうえで、残額が借主に返還されるのが原則です。関東をはじめ多くの地域で一般的に用いられ、金額の目安は家賃の1〜2か月分程度が多いとされています。

一方、「保証金」は、特に関西地方を中心に見られる慣習で、やはり契約時に貸主へ預けるお金ですが、敷金よりも高額になる傾向があります。
保証金は家賃の滞納などに備える点では敷金と似ていますが、途中で一部が返還されない「償却(しょうきゃく)」の仕組みがあるなど、地域ごとに独特のルールや運用が存在します。金額の目安としては、家賃の3〜6か月分程度が一般的です。

このように、「敷金」と「保証金」はどちらも預け金である点は共通していますが、返還のルールや金額、地域的な使われ方に違いがあるため、契約時にはしっかりと内容を確認することが大切です。