「容積率」とは、敷地面積に対してどのくらいの規模の建物を建てられるかを示す指標で、延べ面積の割合によって表されます。たとえば、その土地に何階建ての建物を建てることができるかといった計画を立てるうえで、重要な基準となります。
容積率は「延べ面積 ÷ 敷地面積」で計算されます。
※ ここでいう延べ面積とは、建物のすべての階の床面積を合計したもので、通常は玄関ポーチやバルコニー、ベランダ、ロフトなどは含まれません。
容積率の制限は、土地の有効活用を図ると同時に、地域の人口密度をコントロールし、防災性や風通し、日当たりといった住環境の質を保つために設けられています。
また、一定の条件を満たす場合には、容積率の上限が緩和されることもあります。たとえば、防火地域に建てられる耐火建築物や、角地に立地する建物などは、特例としてより大きな容積率が認められるケースがあります。