「公道」とは、一般の通行に供される道路のうち、国や地方公共団体(国・都道府県・市町村・特別区など)が管理する道路を指します。
一般には、公共の利用を目的として整備・維持されている道路のことであり、広義には "誰でも自由に通行できる道路"、狭義には "国や地方公共団体が指定・管理している道路" とされています。
具体的には、
- 国が管理する「国道」
- 都道府県が管理する「都道(府道・県道)」
- 市町村が管理する「市道・町道・村道」
などが、公道に該当します。
また、農道・林道・自転車道・自然歩道なども、公的機関(例:農林水産省や地方自治体)が整備・管理している場合には、公道に準ずるものとされることがあります。ただし、必ずしもすべてが「公道」とは限らず、個別の道路の管理者や通行の制限などによって扱いが異なることもあります。
公道と私道の違い
公道と私道の主な違いは、"所有者・管理者が誰か" という点にあります。
- 公道
- 国や自治体が所有・管理しており、誰でも自由に通行できます。
- 私道
- 個人や企業などが所有しており、通行に制限がある場合があります。表向きには誰でも通れるように見えても、実際は私道というケースもあります。 (もっと詳しく ⇒ 私道 )
通行可能かどうかは見た目では判断できないこともあるため、不動産取引などでは「その道路が公道か私道か」「通行に制限があるかどうか」を確認することが重要です。