「建築物の高さ制限」は、建築基準法や地方自治体の条例に基づいて定められており、周囲の環境に配慮した建築を促すための規制です。これらの制限は、日照・通風・景観への影響を抑えることを目的としています。
主な高さ制限の種類は以下のとおりです。
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絶対高さ制限地盤面から建物の最も高い部分までの高さに上限を設けるものです。上限の高さは、用途地域や都市計画の内容によって異なります。
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道路斜線制限建物が道路に面している場合に、道路側から一定の角度の斜線内に建物を収めるよう制限するものです。道路の日照・採光・通風を確保し、周囲への圧迫感を防ぐ目的があります。
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隣地斜線制限隣接する敷地への影響を抑えるため、隣地境界から一定の角度で引かれた斜線の内側に建物を収めるよう制限するものです。隣地の日照・採光・通風など、住環境への影響を抑えることを目的としています。
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北側斜線制限主に低層住宅地などで採用される規制で、北側隣接地の採光条件を守るために、建物の北側に一定の斜線制限を設けるものです。