「レインズ(REINS)」とは、不動産会社同士が物件情報を共有するためのネットワークシステムで、正式には「Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)」といいます。その頭文字を取って「REINS」と呼ばれており、システムの名称であると同時に、運営する組織である「不動産流通機構」の通称にもなっています。
このシステムは、国土交通大臣から指定を受けた「指定流通機構」によって運営されており、多くの不動産業者が加盟しています。不動産会社が売却や賃貸の物件情報を登録することで、他の業者もその情報を閲覧・紹介できるようになり、スムーズな物件の流通が可能になります。
また、宅地建物取引業法に基づき、専任媒介契約や専属専任媒介契約を締結した場合、不動産会社は一定期間内にその物件をREINSに登録する義務があります。このルールによって情報の透明性と公正性が保たれ、利用者にとっても安心できる取引環境が実現されています。
レインズは、不動産業者同士の情報交換を効率化し、安全で信頼性の高い取引を支える基盤として日々活用されています。個人が直接利用する仕組みではありませんが、不動産会社に売却や購入を依頼する際には、このシステムに登録されることで物件情報が広く共有されやすくなり、取引のチャンスも広がります。